大学生活が終わるとどうなる? 知らんのか 大学院生活が始まる

ご無沙汰しております。ぱくとまです。

卒業研究が終わり、実務訓練も終わり、学会発表も終わり。色々なことを終えて、大学生活も終わりに近づいています。 あとは卒業研究の資料をまとめたり、引っ越しをしたりすれば、あっという間に私も大学院生です。

とても長いことブログの更新をしていなかったため、少しずつ記憶が薄れていっているのですが、まずは卒業研究の話をします。
卒業研究では、ここ数年で一番精神的に追い詰められていました。研究に追い詰められていた、というのは少し違います。研究発表に、追い詰められていました。
私は、口頭で何かを発表する、ということがとても苦手な人間です。スライドを作ることも、そのスライドを使って発表することも大の苦手です。
そんな私が、週に2回の発表練習と、発表練習の合間の修正と、成果が出るのかギリギリの研究を並行で行うとどうなるか。……病みました。
私は今までの人生で、発表をすることこそ何度かありましたが、何度も発表練習をして、その度に指摘をいただいて、スライドを直して、読み上げを練習するということを繰り返したことはなかったように思います。
高専の卒研発表の際も、発表練習は確か2回だったと思います。その時は発表が8分くらい。一回の指導は20分くらい。
今回は6回もやりました。そのうち4回は先生がいて、1回は先輩方と、1回は内輪で。一回につき発表は5分。先生がいる時は、一回の指導が50分くらい。
何がそんなに辛かったのかは今でも本当に分かりませんが、本当に辛かったです。2回目の発表練習くらいから精神をおかしくし始めて、睡眠時間が取れなくなっていきました。
眠れないから精神が不安定なのか、精神が不安定だから眠れないのか。上手く行かない実験を回しながら、どう直せばいいのか分からないスライドを直す毎日を送っていました。
自分は生来の性格から、嫌なことへの集中力が続かないのですが、そのせいか研究室の机で夜を明かしても何も進んでいない日が何日もありました。
実験は1時間につき500円ほどのお金がかかるので、私は毎日のように「実験が進まずに○千円無駄にした、○日後にまた発表練習があるのに何もしていない」と思い続けていました。
ある日、夕食を食べるために部屋に帰った時に、スマホのメモに「自分がちゃんと発表資料を作らないことで先生方や同期の練習時間を無駄にしている」と書き、 その文字を見ながら「自分は先生方の貴重な時間や研究室のお金を無駄にしている」、「自分が研究室にいなければ研究室ではもっとちゃんとした研究が出来た」とボソボソと呟いていたら、 頭の中に、自分が存在しなければ先生方や先輩方や同期はもっと幸せになれた、という自分の価値を否定する考えが渦巻いていき、私は自分の部屋で突然声を上げて泣き出してしまいました。
それから、私は「自分は他人に迷惑をかけている、と考えると壊れてしまう、もっと適当に生活しないと」と思い、なんとか精神を立て直したつもりだったのですが、 その翌日の発表練習では全然喋れなくなってしまい、先生に「え、どうしてそうなっちゃったの?」と心配混じりの疑問を投げかけられてしまいました。
それから何とか持ち直し、数日後の卒研発表では、とても走り気味ではあったものの、なんとか無事に卒研発表を終えることが出来ました。
卒業論文のことは覚えていません。卒研発表の後、なんだか適当に書いて、適当に出して、適当に通った気がします。

少し暗い話をしてしまったので、明るい話をします。実務訓練です。
実務訓練では、タイに行きました。大学とかではなく、日本の企業の子会社的なところです。
会社のほとんどの人が少しなら日本語を喋れるような感じで、仕事をする分にはほとんど言語的障壁のない、言ってしまえば英語の喋れない私にも語学的には非常に楽な場所でした。
初めての海外だったので、来る前と、来てから3日間くらいは非常に不安なことが多かったのですが、一週間くらい経った後はほとんどバカンスのような気分でタイを楽しんでいました。
毎日のように地下鉄や電車で寄り道をして、色々なデパートに行ったり。観光客でごった返す夜市に行って、ビール片手に屋台でワニの料理や虫の料理を食べてみたり。
寺院の敷地に座り込んでお寺のライトアップを待ったり。日本焼肉屋に行ったら思ったより高くて焦ったり。フードパンダを呼んだらタイ語で電話がかかってきてめちゃくちゃ焦ったり(6回くらい呼んだけど毎回かかってきた)。
パタヤビーチに行こうとバスに乗ったら全然違う場所に降ろされて、アゼルバイジャン人の観光客と「ここどこだか分かります?分かりませんよねwwww」と言い合って、タクシーを割り勘で乗ったり。
パタヤから船に乗ってラーン島という島に行き、エメラルドグリーンの海を初めて見たり。その場で水着を買って海に入ったり。パタヤの夜の街をソンテウの後ろに乗って走り、南国の潮風を感じたり。
学校の方や他の学生には、遊びじゃないんだぞと責められるかもしれませんが、その時の私の精神は海外で頑張れるほど回復していなかったこともあり、タイに行ってとても良かったな、と思います。
タイでは毎日のように食べていたガパオライスやパッタイは、調味料をタイで買ってきたけれどまだまだ上手に作れなくて、目下練習中です。

タイから帰ってくると日本はCOVID-19で騒いでいて、学会発表もオンラインですることになっていました。オンラインでする学会発表は、そこまで緊張しなくて良かったです。タイでお休みを取っていたおかげかもしれません。
これから引っ越しをして、大学院生になるのですが、通っている大学の院にそのまま進み、研究室も変わらず、引越し先の部屋も大学のすぐ近くにしたので、なんだか代わり映えのしない大学院生活になりそうです。

卒業研究の頃には色々と心配もさせてしまうこともありましたし、インターネットの皆さんには今年度もとってもお世話になりました。ありがとう。
私がタイで3つだけ学んだタイ語の一つは「コップンカップ」でした。ありがとう、です。
タイで1つだけ学んだ英語も「Thank you so much.」でした。 very よりも so の方が使われるんですね。フードパンダのお兄さんが言ってくれました。
来年度も仲良くしてくれると、とっても嬉しいです。なかよくしてね!

愛を込めて
ぱくとま