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この記事は、
不寛容社会とエンジニアの「正しさハラスメント」 - エモくありたい
http://emokuaritai.hatenablog.jp/entry/2016/12/28/115401
の感想記事です。

「完璧」を求められる世界がある。
セキュリティ業界や、組込みソフトウェア業界、銀行などのシステムがそうだ。

「完成」が求められる世界がある。
Web業界、ゲーム業界、趣味・業務用ソフトウェア業界がそうだ。

二つの世界では、別々の原理で動き、思想も大きく異なる。
前者の世界では、枯れた技術、信頼性の高いシステム、シンプルなインターフェースが求められる。
後者の世界では、新しい技術、先進的なシステム、綺麗で使いやすいインターフェースが求められる。

今までは、二つの世界は分かれていた。
私見ではあるが、前者の世界は企業の中で、後者の世界はコミュニティの中で形作られてきたものではないだろうか。

ところが、ここ数年で二つの世界の一部が大きく混ざり合い始めた。

ただの情報公開の場であったWebが様々な個人情報を相互にやり取りするシステムとなり、セキュリティが大きく求められるようになった。

Raspberry PiやArduinoなどの個人用組み込み開発環境が発展し、IoTという流れに乗って畑違いの人間が大量に組込みソフトウェア開発に乗り出した。

そこで起こったのが二つの世界の思想の衝突だ。

セキュリティ的にリスキーなウェブサイトが大量に「完成」し、Linuxの動きすら分からない人間たちが「完成」させた組み込み製品が同人的に販売される。

それにセキュリティ技術者や組み込み技術者がそれは「完璧」でない、「完璧」なものを作るのにはこうしろ、危険だからやめろと口を出す。

当然、俺達が「完成」させたものに文句を言うな、と反論が出る。

互いの主張は平行線だ。
今までやってきたことを否定されているのだから仕方がない。

ここまで書いたけど僕は解決方法が分かりません。
とにかく僕はセキュリティ技術者が嫌いです。
口出してくるな。俺は勝手にやってるんだ。

そういうことを主張してみたかった。

以上

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